2008年

POSIX準拠RTOS for RVDSのSTM32シリーズ対応版を販売開始

2008年6月3日 PDF
報道資料 株式会社アックス

アックスは、POSIX準拠RTOS for RVDSの
STマイクロエレクトロニクス社製STM32シリーズ対応版を販売開始いたします。


この度、株式会社アックス (本社:京都市中京区、代表取締役社長:川崎 淳、以下アックス) は、STマイクロエレクトロニクス社製STM32シリーズ(CPU:ARM社Cortex-M3コア採用)に、POSIX準拠RTOSの英ARM社純正ツールRVDS(RealView Development Suite)バンドル製品版を7月上旬より販売開始いたします。

POSIX準拠RTOSの特徴

アックスのPOSIX準拠(IEEE1003.13規格)RTOSは、小さいCPUパワーと少ないメモリ容量で高い実時間性能を実現できます。海外製ミドルウェアの使用や、小さいCPUパワー上での実時間性能を持ったLinux/UNIX API(pthread IEEE1003.13)の使用、TCP/IPネットワークの使用も可能で、さらにメモリ保護の必要も無く、省電力にも優れています。

さらにµiTRONやXTALインターフェースを実装し、複数の組込みOSのAPI同時使用も可能になる予定です。 オプション・ソフトウェアとして、AXE-TCPインターネット・プロトコル、DOSFS、UNIX互換ライブラリ、X Window for RTOSの提供も順次リリースを予定しております。 今後は、セイコーエプソン社C17、ルネサステクノロジー社SH-2,3,4、M32C,R富士通社FRシリーズ、などへの対応を順次予定しております。

POSIX準拠RTOSのオプション・ソフトウェア

AXE-TCPインターネット・プロトコル

  • 独自のTCP/IPプロトコルスタック
    Java版をオムロンに供給
  • FATファイル・システム
  • マルチタスク対応
  • リエントラント(再入可能)、スレッドセーフ

UNIX互換ライブラリ

  • 衛星通信による高速通信に対応
    連続5Mbpsの送受信が可能 (Windows2000などでは、ピーク2Mbps,連続は1.2Mbpsが限界と言われている)
    デジタル放送衛星のデータ送信設備にも採用

DOSFS

  • FATファイル・システム
  • マルチタスク対応
  • リエントラント(再入可能)、スレッドセーフ

UNIX互換ライブラリ

  • UNIX C準拠の関数群で、UNIX準拠のAPIを実現
  • DOSFSファイル・システム、AXE-TCPなどのオプションに対応
  • リエントラント(再入可能)、スレッドセーフ

X Window for RTOS

  • X Window Ver.11 サーバを始めとするソフトウェアが動作
  • AXE製RTOSで動作する
  • AXE伝統のUNIXのノウハウによる
  • UNIX 互換ライブラリが必要

RVDSの特徴

アックスが独自に開発した高性能OS群をRVDSに対応させる事によって、よりスムーズな開発環境を実現します。オーディオ機器や車載・マイコン制御に最適な「POSIX準拠RTOS」、デジタル家電やネットワーク機器に最適な「axLinux for RVDS」、この2つのバンドル製品を現在ご用意しています。
※ アックスは、英ARM社純正開発ツール「RVDS(RealView Development Suite)」のVAR(Value Added Reseller)です。

STM32シリーズの特徴

CPUにARM社Cortex-M3コアを採用し、1.25DMIPS/MHzのハイパフォーマンス、リアルタイム動作では割り込み遅延を6CPUサイクルまで低減、卓越した電力効率で27mA@72MHz(Standbyモード時は2µA)と低消費電力、12-bit ADC(1µ秒、デュアル/トリプル変換)や4MbpsのUARTと最高級のペリフェラルを用意、内蔵8MHzRCオシレータの使用により外部にクロック源を必要としない高集積度、Thumb-2 命令セットにより16ビットのコード密度で32ビット命令セットのパフォーマンスを実現します。さらに低価格に設定されており、コストパフォーマンスにも優れています。

STM32シリーズ用POSIX準拠RTOSリファレンスボード

  • STマイクロエレクトロニクス社製STM32F10x
  • KEIL社製MCBSTM32 (STM32F103RB実装)

STマイクロエレクトロニクスについて

STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。

STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2007年の売上は100億ドルでした。さらに詳しい情報は、http://www.st-japan.co.jp/(日本語) http://www.st.com/(英語)をご覧ください。

アックスについて

アックスは、常にハイエンドな要求に応える技術を提供しています。1990年代より電子手帳ザウルス、オリンパス社のデジカメに採用され、実績十分な組込み技術と、1980年代よりUNIXサーバで培ったIT技術を、組込み用Linux「axLinux」として提供しています。 またライセンス条件の緩い高性能UNIX系OSとして「組込みBSD」、実時間指向の小規模組込みOS「XTAL」、携帯Linuxマシン向けの組込みGUI環境「式神」、オーディオ機器や車載・マイコン制御に最適な「POSIX準拠RTOS」、英ARM社純正開発ツール「RVDS」とアックス製OS群とのバンドル製品、小さなシステム開発で定評ある独KEIL社のARM社純正開発ツール「RealView MDK-ARM」や独Hitex社の開発ツール「Tantino/Tanto for ARM」を提供しています。

お問い合わせ

STM32シリーズに関するお問合せ先

STマイクロエレクトロニクス株式会社
〒108-6018 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟16階
MMSグループ
TEL:03-5783-8240 FAX:03-5783-8216
ホームページ
URL:http://www.st-japan.co.jp/(日本語)
URL:http://www.st.com/(英語)

本件に関するお問合せ先

株式会社アックス
<製品に関するお問合せ> 営業部KEIL担当 E-mail:kynux@axe-inc.co.jp
<プレスに関するお問合せ> マーケティング部 E-mail:marcom@axe-inc.co.jp

東京支店 :
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-14-3 福栄秋葉原ビル7F
TEL:03-5298-6991 FAX:03-5298-6992
※東京支店 は2008年6月9日に下記住所へ移転します。
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-34-1 新宿御苑前アネックスビル3F
TEL:03-5369-7858 FAX:03-5369-7857
京都本社:
〒604-0857 京都府京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町280
マニュライフプレイス京都8F
TEL:075-213-7075 FAX:075-213-7076

ホームページURL

株式会社アックス http://www.axe-inc.co.jp/

株式会社アックス(AXE, Inc.)概要

創立:1992年4月15日
本社:京都府京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町280
資本金:2億6540万円
従業員数:67名(2008年6月3日現在)
主要事業:組込み向けソフトウェアの開発と販売


※プレスリリースに記載された情報は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
※axLinux、式神、XTALは、株式会社アックスの登録商標です。ARM、RealView、µVisionは、ARM Limitedの登録商標です。KEIL、CortexはARM Limitedの商標です。その他の社名、ブランド名または商品名はすべて、各所有者に帰属します。「ARM」はARM Holdings plc、同社の事業会社ARM Limited、および各地域の子会社ARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co. Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc.、AXYS GmbH、ARM Embedded Solution Pvt. Ltd.、ARM Physical IP, Inc.、およびARM Norway ASを言及する場合に使用されます。


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